いつまでも私の心の中に…
お母さんは怒っていろいろゆっていたけど、私の泣き声にかき消されて聞こえなかった。


家に入れず、その場に子猫を抱いたまま立ち尽くしているとお母さんは怒鳴るのをやめて
「もういいから早く入りな!」と
強い口調で言った。

私は素直に家に入り、子猫を床におろして部屋の隅に座った。

お母さんはあきらめたのか呆れたのか、何もゆってこなかった。
「早くご飯食べさせてあげな〜かわいそうに…」と言いながら子猫を軽く撫でた。


私は冷蔵庫にあった牛乳を少しあっためて子猫にあげた。

子猫が嬉しそうに牛乳を飲んでいると、横からうなり声……

大人の猫ブチ、トラ、クロだ。

突然来た子猫にビックリしたのか、3匹は警戒していた。

それをよそに子猫は大人の猫に興味津々。
そして近くで見ていた兄弟も興味津々。
兄弟は猫が好きだったからすごく喜んでいた。

子猫は3匹が親だと思ったのか遊びたかったのか追いかけ回していた。

でも大人の猫は怒りながら逃げてばかりで、部屋の隅に隠れてしまった。

私は子猫が3匹にやられてケガしないか不安になった…
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