ロープ
「そいつはいいや」
二人は女の亡骸を橋の上から川へと放り棄てると、もと来た道を足音も立てずに、あっと言う間に去って行った。

橋の上に残ったのは、一本の長いロープ。
命綱となって一人の人間の命を救い、そして瞬く間に凶器と化してその人の命を奪ってみせた、一本の長いロープ。

“物”は、それを手にした人間の“心”次第で、いかなるものにも豹変する。
次にこのロープを手にするのは、果たしていかなる“心”の人間か―?
〈完〉
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