龍の呪印~私の運命~
一方瑠奈は


「うそ・・うそよ・・クロスはうそをつかない・・」

瑠奈は広い草原に座っていた

♪この広い世界で私は彼方に会えて良かった
いつも彼方の側に居ると楽しかった
私は呪われた女
人と関わってはいけない
たとえそれが動物でも
関わらなかった方が彼方も幸せだった
私はもう彼方に会わないと誓う♪

瑠奈はつぶやくように歌った


その歌はどこか寂しさがあった


一方裕一達は

(ん!?この歌は・・)
「歌?」
耳を澄ますとかすかだが聞こえる


悲しさが溢れる
この歌が


「何か心が痛い」
(瑠奈は悲しい時や辛い時は笑顔でごまかした。自分の本当の素顔を隠すかのように)
「そうか・・あいつの笑顔はどこか悲しみが見えた」
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