K・o・M〜Key of Mind〜
(…あれは時計か?)

マスクが取り出したのは、時計のようなものだった。

「これは、特殊なウォッチ型銀行とでも言っておきますか。」

マスクの言っていることに、首を傾げるプレーヤー。

「難しく考えないでください。
本人しか扱えませんが、これを使いますと各プレーヤーに、マネーが自動的に渡したり、もらったりできます。

ちなみに、特殊ですからあくまで
本人しか使えません。

ちなみにですが

死んだプレーヤーのマネーは、
このウォッチが自動的に死を読取り他のプレーヤーに行き渡ります。」

「待て、それはおかしいよ。」

次の声の主は、白城だ。

「なぜですか?」

「死を読み取ってって事は、殺したプレーヤーまでは、わからないよね?」


「いえ、わかります。
この時計にも、察知、観察、読取り様々な機能がついていて、
それで、判断とこちらにもデータが送られてきますので。」

「よく言うよ。

結局、監視しているって事が言いたいのか。」

「それは、ご想像にお任せします。

それと、こちらのマネーはこの城から出たときに残金は、賞金のプラスにさせていただきます。」

「うちからもいい?」

緑木の質問のようだ。

(彼女にまともな質問なんかあるのか?)

「緑木様、どうぞ。」

「生活に必要なものって、洋服の着替えとか、シャンプーとかもあるの?」

(やっぱり、頭の足りない奴だ。)

「はい。着替え、シャンプーや食料、全て予備もございます。
他の支給品も既に部屋の方に運ばせていただきました。」

「なら、いいや。」


(なら、いいや?

頭だけならず、緊張感もないのか。
とにかく、部屋に行けば何かしら手に入るのか。)


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