K・o・M〜Key of Mind〜
「いいから!」
腕を強引に持っていかれる洋一。
「ちょっ…!」
やっぱり面倒だ。
「102だよね?」
「何で知ってるんだ?」
(まさか…狙われてるのか?)
「えっ?みてないの?」
「なにが?」
「参加者の名簿。」
そんなのあったか…?
いや、無かったはず…。
携帯…ウォッチ…武器…全部確かめたはずだ。
「いや…みてない。」
「知らないんだ…。
いいや、教えてあげるから!」
そして、部屋の前へ着いてしまった。
「ちょっとまってて。」
しょうがない。こいつは追い返しても無理矢理でも入ってきそうだ。
「わかった…けど、鍵しめて出てこなかったら、怒るよ?」
本当に面倒な奴だ。
「はいはい。」
洋一は一人で先に部屋に入り、
ご注文どおりに鍵は閉めなかった。
部屋に入り、まず武器をポケットに隠し、部屋を整った状態にした。
そして、部屋に葵を入れた。