K・o・M〜Key of Mind〜
時計を見れば、もう深夜。
誰がこんな時間に…。
「はい?」
声をあげるが誰も返事しない。
覗き口も覗いたが誰もいない。
警戒しつつ、静かにドアを開けた。
「あっあの…。」
「?!!」
「僕…森拓馬です…。」
「…お前。」
森 拓馬…たぶん、最年少だろう。
どう見ても、中学生か小学生。
「どうしたんだ?」
「さっき、緑木さんと…一緒にいたから…。あの…その…。」
「さっきってもう、一時間はたってるぞ?」
どうやら、さっきホールにいたのはこの子らしい。
大体…したい話の内容は読める。
「なかなか、勇気でなくて…。
あの…仲間に…いっい…入れてください。」
「やっぱりか…オレは…そん…」
拓馬は泣いていた。
「勘弁してくれよ…。とりあえず部屋に入れ。」
どんなけ、オレはいい人なんだよ…。