K・o・M〜Key of Mind〜
拓馬を部屋に入れたが…



失敗だ。






「ちょ〜可愛い〜。」



葵が気に入ってしまった。 


「洋一〜、いいじゃん。」


葵は三人で組むことにしたいらしい…。

「バカ野郎。考えろよ。
ゲームで抜け出せるのは二人。
三人では出れないんだぞ?」


そう、ルールに乗っ取れば
どう藻掻いても…二人。

「考えてみなきゃわからないよ?」

「無理に決まってるだろう?」


「あのっ…」


言い合う二人に拓馬が、割り込む。


「どうしたの?拓馬君。」


ポケットをあさる拓馬。

「これを使って…マスクに直接交渉っていうのは…?」


交渉権…。
確かに、宣言された者は交渉に応じなければならない。
しかし、ゲームマスターも応じるのか?

「考えはおもしろい。
けどよ?そんなにうまくいくと思うか?」

「思いません。ただ、僕は洋一さんと、葵さんの力にはなれます。」










ゴトッっとテーブルに黒光りのモノが置かれた。
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