FLOWER
「お邪魔しまーす」
リオに連れられて、家の中に入る悠平。
「悠平、何か飲む?」
「あー…俺はいいや」
悠平は遠慮がちに断って黒のソファに座る。
…悠平って家に来ても絶対飲み物いらないっていうよね。
「そっか」
リオは呟いて、悠平の隣にちょこんと座った。
するとすぐに悠平が口を開いた。
「…明日仕事ある?」
「明日?…無いけど何で?」
「デート、しない?」
照れながら言う悠平に、リオが嬉しそうに満面の笑みで何回も頷いた。