FLOWER
テレビの音に負けないくらいに、私たちは沢山喋った。
「悠平、お腹減らない?何か食べる?」
リオがソファから立ち上がる。
「俺はリオが食べたい」
と悠平がリオの裾を掴んでニッコリ笑う。
「わ…私っ?!」
リオの同様に悠平はクスクスと笑って
「冗談だよ。んー…リオの手料理食べたい」
と言ってニッコリ笑った。
じょ…冗談かぁ…。
私、何ドキドキしてるんだろ…
「んー、手料理ね。好き嫌いある?」
「俺ピーマン無理なんだよね」
と悠平が苦笑しながら言った。
顔は大人っぽいのに、こんなに子供の面があるなんて何かすごく可笑しかった。