FLOWER





「うまっ…」



悠平が驚いたようにリオを見る。



「そう?よかったー」






「今まで食べた中で一番美味いし」



と言って、またスプーンに口をつけた。




「大袈裟だよ」



リオが美味しそうに食べる悠平を見ながらクスクスと笑った。






…子供みたい―…




可愛い面もあるんだなぁ。






「リオ、口あーんってして?」



悠平はリオの口の前にスプーンを運んだ。



「ええっ…いいよ、私は」




「駄目だよ。はい、あーん」





しぶしぶ口を開くと、リオの口の中に卵の香りが広がった。




「よく出来ました」




悠平が口をつけたスプーンというのの恥ずかしさで一気にリオの顔が赤く染まった。





< 130 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop