FLOWER
「クマノミ可愛いよね」
リオは悠平と繋いでいる手と反対の手を、ガラスの向こうの生物を指差した。
「んー…じゃあ、リオはクマノミで俺はイソギンチャクね?」
悠平がニッコリ笑って言うので、リオが可笑しくて吹き出した。
「何故にイソギンチャク?」
「ずっと一緒に居られるじゃん?」
悠平はヘラッと笑いながら言うと、どんどんリオの手を引っ張り先に進んでいった。
…私はクマノミかぁ―…
本当にずっと一緒に入れたらいいな―…