FLOWER







「リオー?撮影ないのに、どうしたの?」




顔を上げると目の前に、大きな瞳で瞬きをする妃の姿があった。






「あ…うん。何か妃の顔みたくなっちゃって」




無性に妃の声がききたいと思っていたら、足が勝手に【Flower】の撮影があっているスタジオに向かってしまっていた。





「どーしたの?…とりあえず、控え室行こっか」






ニッコリと笑う妃に、少しつられて曖昧に笑った。










< 150 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop