FLOWER
控え室につくと妃に質問攻めされ、リオはさっき見た光景を話した。
「んー…ヤキモチかなっ。それは」
ヤキモチ…?
「私が?」
リオが信じられないという顔で言うと、妃が大きく頷いた。
―…私、さっきの女の子にヤキモチやいてるの?
―…ただのファンの子かもしれないのに。
…でも、もし――…
ただのファンの子じゃなかったら――?
そう考えると、不安になるばっかりだからすぐに思考から消し去った。