FLOWER
「んーとね…花の味」
「え、花の味?」
妃はグミの入っていたパッケージを指差した。
そこには確かに『花の味~フローラルな香り~』と書いてあった。
「へー…私も今度買おうかな」
私はパッケージを見つめたまま呟いた。
すごく甘くて美味しいし、「悠平にも食べさせてあげたい」っていう気持ちもあった。
「妃ちゃん、撮影始まるよ!」
スタッフから呼ばれた妃はリオに軽くウインクをしてから、控え室を後にしていった。