FLOWER
チュンチュン―…
小鳥の囀りで目を覚ますと、カーテンから漏れた太陽の光がまぶしかった。
「おはよ、ごめんね。泊まっちゃった」
ペロッと下を出す妃の姿は、いつも通りに戻っていた。
「おはよ…」
正直、目を覚ました時に妃がいてくれて良かった。
また一人で不安な方に考えるより、妃といる方がずっと楽になれる気がするから―
「今日は学校行くよ!」
そう言って妃は制服を押しつけてきた。
妃は大きな鞄から自分の制服を引きずり出していた。