FLOWER





チュンチュン―…






小鳥の囀りで目を覚ますと、カーテンから漏れた太陽の光がまぶしかった。








「おはよ、ごめんね。泊まっちゃった」





ペロッと下を出す妃の姿は、いつも通りに戻っていた。







「おはよ…」




正直、目を覚ました時に妃がいてくれて良かった。




また一人で不安な方に考えるより、妃といる方がずっと楽になれる気がするから―







「今日は学校行くよ!」




そう言って妃は制服を押しつけてきた。




妃は大きな鞄から自分の制服を引きずり出していた。










< 160 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop