FLOWER






授業中にさり気無く、教室の窓から中庭を覗くと







「悠平だ…」



思わず声が弾む自分に、馬鹿馬鹿しく思いながら眺める。





でもその隣には、『燈織』という子の可愛らしく笑う姿が。








もう一緒に授業サボる仲になってる―…







悠平が一緒に楽しそうに笑うのを見てると、余計悲しくなった。










それと同時に







『私と悠平はもう駄目なんだ』って思い始めた―…







< 164 / 191 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop