FLOWER
「…あの、話って?」
リオはゆっくりとイスに座る編集長を眺めながら言った。
妃を話しに交えないなんて、よっぽどの話なんだろう。
編集長は困ったように笑って言った。
「悠平と連絡がつかないんだ。何か知っている事があればおしえて欲しいんだけど…」
そう言われてピンときた。
先週から、毎日のように着ていた悠平からのメールが途絶えたのだ。
「悠平は今何処に居るんですか?!」
リオは食いつくように編集長に目を向けた。
「それがわからないから、リオに聞いてるんだ。…まぁ、リオにも分からないんじゃしょうがないね」
編集長はそう言うと、もと来た道を戻っていった。