FLOWER
しばらくすると、妃が控え室に戻ってきた。
「どうした、魂ぬけてるよ?」
あまりにボーッとしているリオを気遣い、妃はリオの顔の前で手をパタパタと振る。
「編集長と何はなしてたの?」
「んー…悠平と連絡がつかないから知ってる事があればおしえてくれ、って」
その後に、1週間前から悠平のメールが途絶えた事を話した。
妃は深刻な顔になって
「…それって、『燈織』が関係してるんじゃない?」
と首をかしげてうったえてきた。
「うん、もしかしたらって思ってたんだけど…。やっぱりそうかな?」
「確実にYESとは言えないけど…。あ!明日学校に行けば分かるんじゃない?」
妃の提案にリオは力なく頷いた。