FLOWER
「リオ…っ!」
悠平が階段を軽やかに駆け下りると、一目散にリオを抱き寄せた。
久々の彼の腕の中はものすごく温かくてすごく落ち着いた。
「ごめんね、1ヶ月待てなかった…」
「んーん、いいよ。俺だって、すげぇリオに会いたかった…」
そう言うと、悠平はリオを抱きしめる腕に力をこめた。
「あのー…すごくいいところなんだけど、あたしの事忘れてないよね?」
悠平の腕の中から顔をあげると、妃が苦笑していた。