FLOWER
その後も、何事も無く撮影は進んだ。
「お疲れ様、今日はゆっくり休んでね」
スタッフにニッコリと微笑まれ「はい」と力強く頷く。
海に沈む赤い夕日がとても綺麗で、ずっと眺めてしまった。
「リオは夜いないんだよねー」
部屋に戻ると、妃がつまんなさそうにペットボトルのふたを開けていた。
「どうせ、すぐ帰ってくるよ?」
「それはどうかなー♪」
妃はニッコリとよく分からない笑顔で言うと、ベッドに滑り込んだ。