FLOWER
「リオー授業まったく分かんないよー」
4時限目に妃がめんどくさそうにノートに落書きしていた。
リオは困ったように笑って
「ちゃんと話ぐらい聞きなよ」
と言ってシャーペンを持った。
妃のいう通り最近学校に来ていなかったため、授業の内容なんて正直サッパリ分からなかった。
キーンコーンカーンコーン―…
チャイムと同時に、妃がイスからガバッ!と立ち上がった。
「終わったぁ!ねぇ、屋上で昼食たべよ♪」
妃はそう言うとリオの手を引っ張り、屋上に連れて行った。