FLOWER
「ねぇ、私お昼とか何も持ってきてないんだけど…」
「大丈夫大丈夫、何かこの子達が作ってきてくれたって」
朝、靴箱に入っていた手紙を見せながら妃が女の子達を指差す。
多分同じクラスの子達と思うけど…。
「あの、良かったら食べてください!」
女の子にバッ、と出され一瞬ビックリするリオ。
「え…でも悪いし…」
リオが少し躊躇っていると妃は「ありがとー♪」とニッコリ微笑んで受け取っていた。
「お願いします!」
「うん、じゃあ貰うね。ありがとう」
ニッコリと微笑むと、2人の女子が黄色い声をあげて屋上から出て行った。