FLOWER
「何コレ…」
リオは弁当箱を置くと、その手紙を受け取って開いてみた。
「放課後待ってるってよー♪」
「…へー」
リオはサラッと読むと封筒に手紙を戻した。
「読まないの?」
「読んだ。けど行かないから別に興味ない」
リオは妃に手紙を戻すと、弁当箱を手に取った。
「よし、ご馳走様でしたっ」
妃は弁当箱をパタン、と閉じた。
「食べるの早くない?」
「だっておいしかったから」
妃が苦笑しながら言った。