君想



ある日のお昼休み。

ふと、教室の隅を見ると。

あーぁ…
またいる…
長谷川が…
しかも松井クンが一緒にいる…
最悪…

と思いながら目を反らした。


長谷川は、アタシがいるのに気付いた。
そしてアタシを見ながら
ゆびを指してくる…



「なぁ!まっさん!あれまっさんの彼女だよな?」


えっ?なんでそんなこと大声で聞くの?

なんで松井クンの前で言うの?

アタシはその場から逃げられなかった。

ただ…向こうを向き、泣く事しかできなかった。




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