恋する笑顔【短編】
「ほんっと無愛想だよな松永って。なあコウタ。」
事の一部始終を見ていた友達のケースケが俺に言う。
「だな。せっかくの美人なのにもったいねぇ。もうちょいニコニコできねぇのかよ」
「だよなあ。笑えば絶対やばいな。惚れるよ俺は。間違いなく」
「そうかぁ?俺はあんまタイプじゃねえけど。俺はもうちょい女の子らしい感じがいい。あーゆうキレイ系よりカワイイ系?」
「うっそ、コウタはヤれれば誰でもいいだろ?今日もまた別の女と約束してたじゃん。いいよなあ、色男は」
「まあな」
そう、俺は世間一般で言うチャラ男。
若干不良。
遊び人。
女好き。
うわ、俺ってろくなやつじゃねえな。