恋する笑顔【短編】
女の家から帰る途中、途中の自販機でファンタを買って、飲みながらゆっくりと歩いていた。
運動後の炭酸飲料ほどうまいもんはねえな。
そんなことを思っていると、遠くに見覚えのある姿を見つけた。
あれは―…
「松永サナ…?」
200メートルくらい向こうの歩道に、松永と男の姿が見えた。
「ふーん…」
あいつ、男いんだ。
ファンタを飲みながら二人の様子をまじまじと見つめる。
なにやら二人で突っ立って話している。
その時だった
松永が
松永サナが
これ以上無いくらい綺麗に笑ったんだ―――…