セクハラ彼氏は会社の上司

猛獣的な彼氏


どうしよう……

どうしようどうしようどうしよう!!!



目の前に広がる光景を、あたしは漠然と見ていた。

脱ぎ散らかした服。

散乱した雑誌。

倒れたCDたち。



まるで乱闘でもあったかのような、そんなあたしの部屋。


普段はここまで汚くない。

どちらかといえば、綺麗にしてるほうだし。


だけど、昨日は紫苑ちゃんと居酒屋をはしごした。

酔っておぼつかない足取りで歩いて当たって散らかしたんだ……と、覚えていないがイメージできる。


いつもなら、このまま放っておくのがあたしのお決まりのパターン。


だけど……だけど今日は違う。



今日は、

秋さんが来るんだ―――



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