セクハラ彼氏は会社の上司

あー……!

なにこのお決まりのパターン。


あたし相当動揺してるかも……


割れた破片を集めようとしゃがんだが、秋さんがそれを止める。

「危ないから俺がやる。玲那はあっちで座ってな」

「ごめんね……」


あたしはトボトボとリビングに向かい、ソファーに座った。

はぁ…………


なにあたし動揺してんのよっ!!

さっきまで普通だったじゃん!!!


ぱちぱちと頬を叩く。


「なにしてんの?」

片付けが終わった秋さんがリビングへ入ってきた。


「あ、ううん。ごめんね……」

「大丈夫だよ。それより、怪我しなかったか?」


それを確認しようと秋さんがあたしの手を握る。

……のをあたしは避けた。



「だ、い……じょうぶ……です」

あーもう!!

ドキドキと心臓がうるさい。


< 113 / 178 >

この作品をシェア

pagetop