セクハラ彼氏は会社の上司
自分のお腹を思い出しながら、心の中で苦笑する。
「わかった。じゃぁ、俺買ってくるよ」
「いや、今度はあたしが行くよ」
ドアを開けて出ていこうとする隆起君を慌てて止める。
「そういうわけにはいかないよ。今日玲那ちゃんの誕生日だし」
それからそんなことでどっちが行くか揉めた末、二人で行くことになった。
最初からそうすればよかった……
なんて考えながら、コンビニで紙皿とプラスチックのスプーンを買い、車に向かう。
「なんか、変な感じ」
「え?」
急に話し出した隆起君に、首を傾げる。
「こうやって、玲那ちゃんと二人でいるの」
「そうだね」
改めてそういう言葉を受け、変なドキドキに絡まれる。