セクハラ彼氏は会社の上司
「お先に失礼します」
まだ働いている人達に頭を下げながら、会社を出る。
やっと今日も仕事終わったー………
どっと押し寄せる疲れをバスの背もたれにあずける。
あー………寝ちゃうかもー………
「………ちゃん……玲那ちゃん」
重い目を開ける。
あたし……寝てた??
ハッ、として顔をあげると、横にはなぜか秋さんが座っていた。
まだバスは動いていて、降りるはずの駅を過ぎていた。
でもあたしはそんなことより、なぜ秋さんが隣に座っているのかで頭がいっぱいだった。