セクハラ彼氏は会社の上司

「玲那」


不意に呼ばれた名前に顔を上げると、


「……っ」

またしても不意にキスをされてしまった。


ほんと……人通りが少なくてよかった……



「んっ……ふ……」

静かな道に、響くあたしの吐息。


苦しい……

さっきと変わって激しいキス。


入ってくる舌を素直に受け入れ、秋さんの動きに合わせて自分のも絡める。


少し離れた唇。

「エロいよ……」


荒い吐息で、甘く秋さんが囁いた。


そして、あたしが文句を言う暇を与えず、また塞がる口。




あぁ……この人はほんと、変態なんだな

なんて思ってみたり。


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