セクハラ彼氏は会社の上司

ちゅーっと口に含む。

「お、おいしい……」

「でしょ。パソコン関係の仕事って疲れるわよねー」


そう言って崎宮さんはコーヒー牛乳と同じ会社のいちごミルクを飲んだ。


「うん……。文字ばっかで嫌になっちゃう」

「でも西折さんはいいじゃない。上司があんなイケメンで」


秋さんか。

確かにイケメン。


イケメンだけど……セクハラで変態だよ?

なんて言えるわけもなく、曖昧にごまかす。


「そ、そうかな?」

「そうだよー。あたしなんてオヤジよオヤジ!!」


崎宮さんは10メートルほど先にいるおじさんに目を向けた。


確かに見た目は中年な感じ。

確か名前はー……福原だっけ??


「崎宮さんは彼氏とかいないんですか?」


こんなに可愛いんだからいてもおかしくないっ!!


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