あなたが大好き☆
「はいっ行くでっ!!」

「ちょっとぉ〜…」

私は和哉に手をつかまれお化け屋敷まで連れていかれた。


「お二人ですか?」

「はい♪」

あぁ〜ぁ。ついちゃったよ。和哉がやけにノリノリなんですけど〜!!

「行ってらっしゃ〜い」お化けの格好をしたお姉さんがニコニコ笑っていた。

「今日も泣いてとびついてくるんちゃうん?」和哉はずっとニヤニヤしてる。

「今日は大丈夫だもんっ」私は強気に言った。今日は大丈夫…。そう思ってたのに…

1歩中に入れば周りは真っ暗。

「手つないでいい?」
私はこの暗さに負けた。和哉は一瞬びっくりしたそぶりを見せたが、すぐに頷いてくれた。

だって迷子になったら本気で泣いちゃうし…。

そのとたん ドンッ というすごい音が響いた。

「キャァッ!」私は和哉に抱きついてしまった。

本当は抱きつきたくなかった。だって「今日は大丈夫」なんて言ったのに手つないでいい?とか言っちゃったし。そのうえに抱きつくとか…。有り得ないじゃん!!


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