あたしモデル、幸せって何ですか!?
「ここに必要なものは持って来たが他に何か必要なものあるか?」

父は一方的に話続けた。

「事務所の人とかみんな病院の人以外誰もここに入れないで!誰にも会いたくないから。」

カンナは父に背を向けたままキツい口調で答えてこれ以上話したくないと言わんばかりに布団をかぶった。

「わかった。。みんな心配してるし早く元気になれよ。またパパも来るからな。」

反応を示さないカンナを見て父はそっと部屋を出た。

「仕事の穴を開けてほしくないだけでしょ、心配したフリして。。みんな偽善者なんだから。誰一人私のことなんて考えちゃいない。。」

カンナは一人寂しく部屋でつぶやいた。

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