あたしモデル、幸せって何ですか!?
アンナは部屋に入った瞬間、部屋を間違ったかと思った。何この負のエネルギー。。。

「何しに来たのよー!」

「うわっヤマンバみたい。。」

そこでアンナが目にしたカンナの姿はみんなが憧れてた”モデル、カンナ”ではなくなっていた。

ボサボサでフケがたまってそうなベタベタした髪。ニキビが目立つブツブツのスッピン顔にジャージ姿。

「冷やかしに来たんなら帰って。話すことないわ。」

「心配だから東京まで来たんじゃない。」

「そんなこと言って私の様子をどっかの新聞社に流すんでしょ。もーっ、どいつもこいつも私をネタにしやがって許せない!お陰で私は今、こんな姿で鬱病よ。」

「本当に鬱病の人って自分で自分のこと鬱病とか言わないと思うけど。。」

「あんたに何がわかるのよ!私はショーで転落して、笑い者になって、高瀬に一方的にフラれて、あげくの果てそれが不倫だったって知らされて被害者なのに芸能界から追放受けたのよ。こんな仕打ちありえないわ!」


いきなりケンカ腰の口調のカンナにアンナもカッとなった。

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