あたしモデル、幸せって何ですか!?
自然に囲まれたペンションの部屋は静かで鳥の鳴き声が響きわたっている。

東京にいると世界の中心にいる気がして自分の周りがすべてだ、って錯覚するけど所変われば世界は違うんだね。。

カンナは明けても暮れても一人の世界に入り込んだままだった。みんなが起きている間はほとんど部屋から一歩も出ず、みんな寝静まった後、ゴソゴソ部屋を出て食卓に行き、絹子ママがカンナに用意してくれてるご飯を調達して部屋に戻りワシワシ食べた。

朝起きてベットでゴロゴロして、ちょっと起きて窓の椅子に腰掛けて外を眺めるだけの生活。


その繰り返しだけ月日が経過した。

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