あたしモデル、幸せって何ですか!?
ママは答えないけど、私の誕生日教えるなんてカンナ以外ないじゃん。

余計なことしなくていいのに。自分でも忘れてたぐらいなのに。。


カンナはヒロム君に手を引かれて初めてみんなのいる食卓へやってきた。

絹子ママ&パパとヒロム君と私。

一人以外で食べるご飯、何ヶ月ぶりだろう。。

でもケーキまで用意してくれててちょっと泣けるじゃん。

私の存在が他人に認められているってこんな新鮮な感覚だっけ。自分の体に血が流れてるのを感じる。

生きてたんだ。。

一人で生きようとしてた私。誰とも関わりたくなかった。人間関係って煩わしい以外なにものでもないって思ってた。


でも今日は何だか心に温度を感じる。

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