веst ー恋の詩ー


『それで結局,お母さん,コーヒーと間違えて,お茶にミルク入れて飲んじゃったんだよー』



「気づいてよかったね(笑)」



『気づかなかったら逆に嫌だから(笑)』



ふと,携帯の待ち受け画面にある時計を見た。



時計の針は,ちょうど8時を指している。



「そろそろ帰ろうかなァー」



ゆっくりと立ち上がろうとしたうちの服を,愛美が引っ張っる。



『紗夢,あと少しいい?』



「……うん」
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