веst ー恋の詩ー
『あのさ,今日の事なんだけど…』
「うん」
『気にしないでね,なんて言わない。
やっぱ,すごく傷いたと思うし,気にしないなんて無理でしょ?
拓斗も健人も,もちろんうちや,クラスのみんなも,紗夢の事心配してるよ?
絶対に,このままにしない。
必ず,犯人見つけるからね?』
「ありがとう」
うちは,泣いてた。
強くならなきゃって思ったのに,
泣いてた。
「強くならなきゃって思ったのに」
『泣きたかったら泣きなよ?
強くなるのは大事だけど,泣きたかったら泣きなよ?』
「うん。」
『よっし!じゃあ気を付けて帰ってね!!』