веst ー恋の詩ー


病室のベッドの頭の中で,あの情景が繰り返し繰り返し…。





ふと気づくと,うちの手足はガタガタ震えていた。



「…なんでなのよ!!」



震える手を震える手で必死に押さえつける。



押さえても押さえても,震えは止まらない。



頭の中は,あの情景。



「どうしてどうしてどうしてどうして!?」



病室の外まで聞こえるような大きな声で叫んだ。



「……………どうしてなの…」
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