веst ー恋の詩ー


ヤバッ遅刻だ………



うちは,靴箱で履き替えていた。



生徒の姿は,ほとんど無い。



3年の教室は,靴箱から一番遠い。



今,走ったとしても………



『おはよ』



誰かに声をかけられた。



……清水ッ!?!?



「おはよう。」



……恥ずかしー



『そんなに,ゆっくり動いてると遅れっぞ?』



「ゆっくりなんかじゃないよ!てかもう絶対,遅れだよ!」



『そーだな(笑)』




ニコって笑った拓斗,好き。




『何見てんの?早く行くぞ!!』



もぉー



『滝川,置いていくぞ?』



「待ってよ!」
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