веst ー恋の詩ー
誰が回したかわからないなら,うちがみんなに謝らなくちゃ!
「清水,愛美,谷川君。」
うちの席に集まってた3人は,うちの方を見た。
『なに,紗夢?』
やさしく問いかける愛美。
「みんなに,謝ろうと思うの。学年のみんなが,こんな状態になってるのは,うちが原因だし。誰が回したかわからないなら,うちがまず,謝らなくちゃ!!」
『滝川…………』
「まずは,クラスのみんなに謝ろっかな。」
うちは,自分の席から立ち上がって,教卓の前辺りに立った。
「みんな,聞いてほしい事があるの。」
みんなは,うちの方を見た。
「みんなに,朝,うちについてのメール,回ってきたよね?」
みんなが戸惑った顔をしてる…
ちゃんと言わなきゃ!!
「あのメールの内容は,事実じゃない。
だれかの出任せに過ぎないよ。
でも,あんなメールが回ったら,みんなビックリだよね。
誰がなんで,あんなメールを回したのかわからないけど,うちの事を回すっていう事は,うちが原因を作った事だし。
うちの事で,
みんなに気を遣わせたり,
巻き込んじゃったり,
迷惑ばっかりかけて…
本当にごめん。
ごめんしか言えなくて,ごめん。」