月と太陽の事件簿7/ブラームスの小径(こみち)
探索(クエスト)開始
翌日は30℃を超える真夏日だった。
そんな中、あたしは一人で扇署に向かった。
たまっていた書類を片付けていたためで、それが思ったより手間取った。
時刻は午後3時になろうとしていた。
達郎はすでに扇署に着いてるはずだったが、そこに達郎の姿はなかった。
「酒井課長と一緒に扇町公園に向かいました」
応対した署員がそう教えてくれた。
「扇町公園?」
昨日『つむら屋』の二階から公園を眺める達郎の姿が浮かんだ。
「それ、どれぐらい前のことですか」
「1時間ぐらい前です」
1時間も?
「なぜ公園に行ったのですか」
「私もそこまでは…」
その時、携帯が鳴った。
達郎からだった。
「ああ、着いたかレミ」
「達郎あんた公園で何やってんの!?」
所轄の捜査課長と一緒に公園て。
「捜査だよ、捜査」
電話向こうの声は妙に誇らしげだ。
「それよりレミもこっちへ来るだろ?」
そんな中、あたしは一人で扇署に向かった。
たまっていた書類を片付けていたためで、それが思ったより手間取った。
時刻は午後3時になろうとしていた。
達郎はすでに扇署に着いてるはずだったが、そこに達郎の姿はなかった。
「酒井課長と一緒に扇町公園に向かいました」
応対した署員がそう教えてくれた。
「扇町公園?」
昨日『つむら屋』の二階から公園を眺める達郎の姿が浮かんだ。
「それ、どれぐらい前のことですか」
「1時間ぐらい前です」
1時間も?
「なぜ公園に行ったのですか」
「私もそこまでは…」
その時、携帯が鳴った。
達郎からだった。
「ああ、着いたかレミ」
「達郎あんた公園で何やってんの!?」
所轄の捜査課長と一緒に公園て。
「捜査だよ、捜査」
電話向こうの声は妙に誇らしげだ。
「それよりレミもこっちへ来るだろ?」