月と太陽の事件簿7/ブラームスの小径(こみち)
「正確に言うと『おこと教室』を『おとこ教室』と読み間違えた子がいてな。それが面白いと話題になったらしい」
「『おとこ教室』がある道ということで『男の道』なわけ?」
く、くだらない…。
あたしは膝から崩れ落ちそうになった。
「だから言ったろ、すげーくだらないって」
「そりゃ言ったけど…」
事件とのギャップがあり過ぎて…。
300万の現金強奪事件と小学生のダジャレってどんなコラボだ。
「それによって暗号が成立したんじゃないか」
達郎はつぶやくように言った。
茶化す素振りがまったく無いその口調に、あたしは違和感を感じた。
「どうしたの、達郎?」
あたしの問い掛けをふり払うかのように達郎は歩き出す。
「行こうレミ」
今までとはうって変わって真剣な表情だった。
「この道の先に最後の難題が待ってる」
「『おとこ教室』がある道ということで『男の道』なわけ?」
く、くだらない…。
あたしは膝から崩れ落ちそうになった。
「だから言ったろ、すげーくだらないって」
「そりゃ言ったけど…」
事件とのギャップがあり過ぎて…。
300万の現金強奪事件と小学生のダジャレってどんなコラボだ。
「それによって暗号が成立したんじゃないか」
達郎はつぶやくように言った。
茶化す素振りがまったく無いその口調に、あたしは違和感を感じた。
「どうしたの、達郎?」
あたしの問い掛けをふり払うかのように達郎は歩き出す。
「行こうレミ」
今までとはうって変わって真剣な表情だった。
「この道の先に最後の難題が待ってる」