芸能人に恋してる...
夏休みも終わり、先輩たちは受験が始まった。だけど私はまだ女優になる夢を諦めてなかった。来年の今頃は普通に考えれば私も大学受験をしているはずだけど全く先が見えない。芸能関係の専門学校を受験しているかもしれないって思ったけど学校を出て女優になる気はないし、それなら他の勉強をしたかった。
本気で女優になろうと思い始めてから心の何処かでは叶うはずないっていう思いもあった。だから、ガイドさんになるという現実的な夢もあった。大学でも専門学校でも出ればガイドさんになれる。将来性があるし家計のことを考えれば早く職に就いて親に仕送り出来るようになれる。だけど、やっぱり女優は諦められなかった。
毎日、毎日悩んだ。
女優になるか、ガイドさんになるか。
そして、もうひとつ悩みが増えた。
「奈良の大学?」
「そう。公立で私立よりお金かからないし。魅力的なの。勉強方法が」
「それで?」
親は大学のお金は一切出してくれない。それは本当だ。カウンセリングの先生も担任もバイト先の人もそれは冗談だろっていうけど、冗談なわけない。冗談だったらこんなに悩まない。
「言ったでしょ?お金は出さないって。私立なんて行かなければちょっとは出してあげたんだけどね。」
「わかってる。」
本気で女優になろうと思い始めてから心の何処かでは叶うはずないっていう思いもあった。だから、ガイドさんになるという現実的な夢もあった。大学でも専門学校でも出ればガイドさんになれる。将来性があるし家計のことを考えれば早く職に就いて親に仕送り出来るようになれる。だけど、やっぱり女優は諦められなかった。
毎日、毎日悩んだ。
女優になるか、ガイドさんになるか。
そして、もうひとつ悩みが増えた。
「奈良の大学?」
「そう。公立で私立よりお金かからないし。魅力的なの。勉強方法が」
「それで?」
親は大学のお金は一切出してくれない。それは本当だ。カウンセリングの先生も担任もバイト先の人もそれは冗談だろっていうけど、冗談なわけない。冗談だったらこんなに悩まない。
「言ったでしょ?お金は出さないって。私立なんて行かなければちょっとは出してあげたんだけどね。」
「わかってる。」