芸能人に恋してる...
☆2♯
「おはよーあっちゃん。」「あっおはよっ。」
「あとちょっとだねっ」
「うん。ヤバいよぉなんか既にドキドキだよ。」
「大丈夫だよあっちゃんなら。あっちゃん、オーディション初めてじゃないでしょ?」
「うーん。でも、あれはただのダンスのコンテストってだけでちゃんとした芸能界に関わるオーディションは初めてだよぉ」

あっちゃんは私と一緒で芸能界に憧れてる子。大手レコーディング会社があちこちに経営してるダンス教室に通ってる。あっちゃんもアイドルの大気くんが好きで大気くんと結婚するために芸能界を目指してる。あっちゃんとはしょっちゅコンサートに行くし、私が劇団に入ってることも知ってる。このオーディションに誘ってくれたのはあっちゃんだった。

「まぢで緊張する。」
「大丈夫だよ。慣れてる子よりちょっと緊張してる方がいいと思うよ。それに、さや可愛いから大丈夫だって。」
「えーぇ」
「よしっじゃぁ放課後、面接の練習しよっ」





「いいじゃん。完璧。この調子でいけば1次は余裕だよ。」
「そうかなぁ」

こうやって練習してる間にも裕くんのことを考えてしまう。
裕くん何やってるのかなぁ。元気かなぁ。逢いたいよ。逢いたいよ。逢いたいよ。逢いたいよ。
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