芸能人に恋してる...
私が裕くんを好きになったのは2年前の秋。裕くんが初出演のドラマで、あの裕くんとはかなり違うキャラの役を演じてた。

(裕くんを知っていくうち凄くびっくりしたし、なんか少しだけ安心した。)

最初はそのドラマなんて興味がなかったから見てなかった。だけど、なんとなくテレビを付けたら、裕くんのどアップが写し出された。
たったそれだけで、その一瞬で、私は裕くんの虜になった。それまでの私は裕くんの存在も、ファイブランの存在も知らなかったのに。

裕くんは、5人組アイドルグループ『ファイブラン』のひとり。歌もダンスも一番下手で、ファンの間でもよくアイドルになれたなって思われるほど、一般人からみてアイドル要素がない。だけど、裕くんはお喋りが上手かった。テレビに出ればいつも裕くんが喋っていて、空気を和ませていた。
私は、他のメンバーとは違う所が大好きにだった。
ファイブランの歌は、どの曲を聞いても元気が出て、みんなの声や顔を見るだけでも元気が出た。


裕くん、ありがとう。
私、裕くんの事知らなかったら今の私はここにはいなかった。いっぱい辛いことあったけど裕くんがいたからここまでこれた。ありがとう。





だけど、今は裕くんは、ファイブランは、私にとって悩みの原因になってる。

好きになりすぎてしまった。
越えてはいけない線を越えてしまったんだ。

好きにならなくればよかった。






< 6 / 17 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop