芸能人に恋してる...
〜♪〜
メール、受信中
『陸』

「陸だ」

『よっ。別れたか?』

「どうしよっ」

アイツと別れる前は、陸と付き合う気があった。だけど、いざ、そうなると、付き合うなんて無理だった。だって、陸はそんなんじゃないもん。やっぱり陸は陸。陸は幼なじみだもん。付き合うなんて無理。

『それがね、まだわかれてないんだ。なんか、アイツ曖昧でさぁ』

とっさに嘘をついた。『まだなんだ』ってずっといっとけばそのうち陸は私に気が無くなると思ってたから。でも、嘘をつくたびに罪悪感が残るだけだった。限界だった。

『別れたよ。でも、やっぱり無理。ごめん。陸は陸だよ。ごめんね。本当にごめん。私が悪いの。ごめんしか言いようがないよ。』

言い訳なんかしたくないし、したってどうにもならないって思った。だから、陸からメールがくるたびに『ごめん』を帰し続けた。

『なんだよそれ。その気にさせただけかよ。結局遊びだったのかよ。俺、本気だったのに』

『ウチだって、あの時は本気だった。でも...本当ごめん。』


どれぐらい『ごめん』のメールん送ったんだろう。相当送った気がする。あの時は本当に辛かった。メールしてたのが夜だったから、余計悲しくなるし、辛くなるしほとんど寝てなかった気がする。



『もういいよ。』


それから、メールもしなくなったし会っても目を剃らされた。
でも、いつの間にか気まずい関係がなくなって今では前より仲良くなってる気がする。

確かにあの時は私が悪かったけど、「終わりよければ全てよし。」みたいになってる。
まぁ、結局陸とは友達以上の関係にはなれない運命だったのかもしれない。
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