愛詩 ―アイウタ―


「ひゃぁ~!  竹之内先生~Σ」


グッドタイミングなんだか、バッドタイミングなんだか。


「あっ!  あのこれには理由がありまして!
この2人は僕に学校案内をしていてくれて遅れてしまいまして!」


神田竜が必死に説得してる。


「あぁ。  お前今日転校してきたコエダかぁ。」



《コウダだし》


と心の中でつっこみを入れていると


「そうか!  なら仕方ないな!!
ほら!!  さっさと着替えて準備体操に入れ!」

と竹之内先生が笑顔で私たちの肩をたたいた。


「は・・・はい!」


奇跡だ…。

竹之内先生が言い訳を許してくれて、その上罰がないなんて…!




「やったねぇ~!
絶対神田のおかげだって! あんなまじめに説明したからだって!
あんた世渡り上手でしょ~!!!」


と麗那が興奮混じりで訪ねると神田竜は

「ぇ?」


なんとも涼しげな笑顔で首をかしげる。


自覚なしかいっっっっ!!!






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