愛詩 ―アイウタ―
「ここが視聴覚室で~~………」
「ここが第一音楽室っっっっ!!!!!」
や・・・やっと終わった…!!!
奇跡的なことに視聴覚室と第一音楽室の
場所が近かったため、すぐに案内は終わった。
「ありがと! 船曳さん!!!」
「ぁ・・うんっっ!」
神田竜が私に向けてくれたその綺麗な笑顔は
とてもうれしかった。
・・・でも心の奥底で、もう一緒にいられないと
思うと少し寂しいとも感じた。
最初は、あんなにも案内が嫌だったのに…。
…私、どうしちゃったんだろ、。